脈釣りロッドの重要性について
海上釣堀でウキ釣りをするならある程度どんなロッドでも釣りができる。一方、脈釣りとなると穂先が柔らかく繊細なアタリを捕らえるための穂先にする必要がある。
穂先が固いロッドで脈釣りすると魚がエサに食らいつくときに違和感を感じて口から離してしまう確率が上がってしまう。そのため脈釣りはどんなロッドでも良いというわけではない。
脈釣りとウキ釣りの両立
海上釣り堀は脈釣りロッドがなくても釣りができてしまうため手を出ない方も多いと思う。ただウキ釣りより脈釣りの方が釣れる日があったり、またその逆の日もある。二つの釣り方ができる方が釣果を安定させることができ、幅も広がるため是非脈釣りにも挑戦して欲しい。
私はメインで使っている脈釣りロッドは『穂先が折れたルアーロッドを穂先だけ脈釣り用にリメイクしたロッド』を使っている。以外に簡単に作成できるため今回紹介します。
折れたルアーロッドを脈釣りロッドにリメイク
脈釣りロッドを一から自作で作成するとなると、グリップ、ブランクス、穂先、ガイドの選定から始まり何かとハードルが高く買った方が安上がり。そこで家に転がっている穂先が折れたロッドなら安価に作成できる。釣具店の中古コーナーのジャンク品の中から見つけるのも面白い。
今回紹介する竿はルアーロッドだが、一般的な磯竿でもできると思う。
脈釣り用の穂先を選定
釣具店で筏竿用の穂先は税込3,000円程で購入できる。もし自宅で使っていない筏竿があればその穂先でも良い。
胴調子の柔らかいものがおすすめ。あとは根本とロッドの接続部のサイズを考慮して選定しよう。
折れた穂先をカット
折れた部分は強度がないため破損がないところまで適当にカットする。
脈釣り穂先の根元の微調整
根元の部分は竿の接続部にぴったりのものがあれば良いが、なければやや大きいものを選びサウンドペーパーで削り微調整しよう。
削ったあとは画像のようなスプレーで塗膜し接続部が抜けないように太さの調整が必要。簡単に抜けるような状態だと気になって釣りにならない。一般的な塗装用のスプレーでも良い。
カットした接続部の補強
ロッド側の接続部は力が加わると割れて破損してしまうために補強が必要。PE3号程度のラインをゼリー状の瞬間接着剤を馴染ませながら画像のように巻きつける。
安定させるために二重に巻きつければ余程のことがない限りことができの加工で接続部の破損はまずない。
今のところ他の自作ロッドで10kgクラスのブリを釣り上げているがこの補強方法で破損したことはない。
今回使用したルアーロッド
今回使用したルアーロッドは『メジャークラフトKGエボリューション KGS-1002LSJ』。所感としては脈釣りロッドとしてはもう少し軽い方がありがたいが、約3mあり広範囲に探ることができ上出来!程よい長さで今後に期待できそう。
私の感覚では長さ2.5~3.5mあたりが使い。短いと手前しか狙えなくなりポイントが狭まってしまう。また、長いとアタリが分かりにくくなりアワセも大きくする必要があるため程よい長さが良い。
自分で作成したロッドは愛着が沸きより海上釣り堀を楽しめます。参考にして貰えれば幸いです。