最近問い合わせの多くに『何度も海上釣り堀に行っていますが、なかなか釣果がありません。どうやったら数釣りできますか?』のような質問を多くいただくことが多い。皆さんと同じく私も海上釣り堀を始めた数年は同じような壁に当たっている。
『どうやったら数釣り出来るのか!?』何て思い模索始めてから徐々に釣果が上がりだしたことを覚えている。
模索することがスキル向上の第一歩
模索をすること。それはテクニックを上げるための第一歩。
失敗と反省を繰り返し、そして次に活かす。そんな前向きな気持ちがテクニックを向上させ、そして研究することで結果として釣果を上げることに繋がる。いつもと同じことをしていては今まで通り。今までの経験をもとに釣れる方法を模索しよう。
人と同じことをしていても釣れない現状
何が言いたいか!?それは海上釣り堀は想像以上に簡単な釣りではなく巷に溢れてる一般的な釣り方では常に数釣り出来ない。それは皆さんそれなりに知識を持ってやる気満々で臨んでいるから、ひと昔前のような一般的な釣り方やエサではなかなか満足できるような釣果を安定して望めなくなってきている。
メーカーの広告動画では『最初は赤色のダンゴではじめ、喰いが悪くなったら黄色のダンゴを使い、次は各エサをローテーションすれば数釣りできます。』何て紹介されている。
そのようにしても全然釣れないんだけど!?と思っている方も多いが、ダンゴエサで釣れる日もあれば釣れない日もある。また皆と同じことをやってては安定した釣果は望めない。広告動画では簡単に釣れているように思うが、商品PRのための演出があったりするので、このように毎回かんたんに釣れることはない。
釣り方の引き出しを増やすことを常に意識するのが大切だ。
海上釣り堀はテクニックがあっても必ず釣れるとは限らない!
こんな意見をしている私でも自然相手のためその日の状況によって今まで経験した釣り方が通用せず撃沈することもある。めげずに経験から失敗と反省を繰り返し対策を真剣に考えてきた私から言えるのは経験を積みその状況に合わせた引き出しを持つこと。少しでも情報を取り入れて釣果に繋げて欲しい。
このHPでの記事や直接アドバイス通り実行したら初めて数釣りできたとの報告を頂くことも多く、参考になる情報が一つでもあれば幸いだと思っています。
真鯛釣りのコツとは!?
前置きが長くなりました。本題に入ります!
真鯛釣りのコツはポイントと棚
青物は一般的に中層よりやや下辺りの棚に回遊しており、その下に真鯛がいるのはご存知の方も多いでしょう。
基本的には真鯛は底にいることを認識しよう。まず朝イチに狙うポイントの底をとり、根掛かりしないように底から30~50センチ上に棚をセットする。そしてアタリがなければ徐々にうえに上げていきアタリ棚を見つけていく。海上釣り堀にもよるが底から3分の1辺りまでが真鯛のアタリ棚となる。
少し前に質問された内容で、朝イチは『底から徐々に棚を上げていく方法』と『中層から徐々に棚を下げていく方法』のどちらが良いのか聞かれたことがある。『底から徐々に棚を上げていくパターン』の方が私の経験から言えばアタリのある確率が高い。
また棚を徐々に下げて攻めるより、徐々に上げた方が根掛かりのリスクがなくなり釣りが楽なのである。私は基本底から徐々に上げるようにしているがその日の状況によっても変わるため好きな方で良い。
ポイントと棚の重要なこと
ポイントは1mズレると水深が変わることを理解しよう。下記の通り生簀内のネット形状は手前が浅く、中央が深くなっている。
海上釣り堀にもよるが、手前と中央では水深が1~5m変わる。ポイントによって水深が違うイコール、狙うポイントによってアタリ棚が変わる。そのため狙うポイントによって棚取りが必要と言うこと。狙うポイントが1mズレれば棚が変わることを知ってください。これは今回一番に言いたい重要な話。
手前でタナ取りをして、『そのまま、どのポイントでも棚を変えずに釣る』のようなことはやめた方が良い。皆さん結構これをしています。
タナ取りは『ポイントによってアタリ棚を見付けるためにタナ取りを行う』のが大切。
私の場合は中央はウキ釣り、手前は脈釣りで繊細なアタリを捕らえて掛けるようにしている。中央狙い用・手前狙い用の2タックルあると使い分けでき、手返しが良くなるため余裕があれば2タックル用意しよう。
真鯛釣りの基本的なエサ
- 自作エビエ
- イカのスライス
- シラサエビ(モエビ)
- アオイソメ(青虫)
- 黄色ササミ
- ダンゴ
- オキアミ
私の場合、真鯛狙いは上記のエサを軸に新作のエサを加えながら釣行に臨んでいる。
どのエサにしても必ず数釣りできるエサなどはない。その日のエサのチョイスと使うタイミングの積み重ねによって1日の釣果が決まる。エサの種類は多いに越したことはないが、アタる確率の高いエサを持参することが重要。また、使い方の工夫も必要である。喰いが渋いときはエサを小さくしたり、指で潰して食べやすくすると良い場合もある。
ひと昔前はイカのスライスをメインに数釣りをしていたが、自作エビエサを開発してからは自作エビエサがメインとなった。ちなみに真鯛はイカが好きなことが認知されていないが意外に良く釣れる。自作エビエサの作成は当HPの記事を参考にして欲しい。
アワセ方
ウキ釣りアワセ方は慣れるまではいつアワセるのか迷うと思うが、基本的にはウキが沈み込んでからとなる。ただ、いつまでたっても沈み込まないときは完全に沈まなくてもアワセせちゃいましょう。
皆さんもYouTubeなどの動画でウキが完全に沈み込んだあと、待って待って・・・そしてアワセる。そんな動画を見たことがあると思うが、喰いの渋い日は待っていたらいつまで経っても釣れない。
ウキが完全に沈まなくても水中に入っている間は魚が口にエサをくわえている。くわえているときにアワセればハリが口にかかる可能性は高い。もちろんバラすリスクはあるが、渋い日は私の場合ガンガンアワセちゃいます。注意はウキが浮き上がったらエサを離しているためウキが反応している間にアワセをすることがポイント。水中の様子をイメージすると良い。
渋いときは2段アワセもありだ。アタリが合ったらそっと竿を上げて魚の感触があったらアワセる方法だ。私はウキ釣りでも脈釣りでも良くやる方法の一つ。喰いが渋い状況でアワセに迷ったら2段アワセも覚えておこう。
海上釣り堀で真鯛を釣るコツは全てを伝えることはできないが、参考にできるポイントが一つでもあれば幸いです。